
デザインが決まらない。写真が決まらない。文字が決まらない。何をどうやって選んだらいいのかわからない。
いいデザインは提供してもらえたけど、帰ってから見てみると「やっぱりなんか違うかも。」って思えてくるし、たくさんデザインを出してもらっても、妥協点探しみたいになってしまう。
たくさんアイデアを出してくれたデザイナーさんにも悪い気はしているんだけど、やっぱり、自分のビジネスだから、納得のいくデザインを作ってもらいたいと思うから、もう少し頑張ってもらいたい。
経営者や起業家の方によくある現象で、これはデザインを提供する側からすると、実は『デザイナー泣かせの案件』というやつです。
このようなことが起きてしまう理由と、そこから抜け出すための方法についてお答えしたいと思います。
Contents
デザインが決まらない原因は「なんとなく」にあり
「このデザインは、なんとなくよくない気がする。」
「あのデザインは、なんとなくいい気がする。」
デザイン制作に関わったことがある人なら、思い浮かべたことがあるのではないでしょうか。
なぜなら、我々は普段、商品を選ぶ時(買う時)、「使い心地(触り心地、置いた時のイメージ など)」「期待感(楽しそう、ワクワクする など)」「価格」で商品を選びます。
つまり、使い勝手を購入者目線で商品を選んでいます。その時は「なんとなく」いいものを選んでいます。
でも、デザイン制作では購入者目線が必要で、なんとなく良いデザインを提供してもお客様には響きません。「なんとなく良い気がする。」とか「なんとなく悪い気がする。」という迷いの言葉が出てきてしまう理由は、周りの声が気になっている状態です。
私はこれを『隣の芝が青く見える状態』と勝手に呼んでいるのですが、この時の「なんとなく…」は、ビジネスをしていく上では、ジャマ者でもあり、クセ者にもなるので、注意してもらいたいと思っています。
あなたにとって、ジャマ者やクセ者になるというのは、あなた自身がお客様目線で良し悪しを答えられていない可能性が高いから。です。
自分でも、なんとなくお客様目線でモノを見ることができていないかもしれない。。。と薄々感じているはずなんです。
だから、その場所から早く抜け出したくて、ビジネス本を読み漁ったり、ユーチューブで成功者の成功話を聞いてみたり、ビジネスセミナーに行って、ビジネス塾とか〇〇会に入会したり。って、このような行動をとってしまうのだと思います。
どんなビジネスも、一番最初は、あなたと購入者のお客様しかいません。ですから、起業当初から何だかよくわからなくて大きなビジネス塾に入会する必要なんてないんですよ。とにかく最初は、お客様と徹底的に向き合う訓練を積み重ねるだけ。それだけでいいんです。
それに、お金を出してビジネス用のデザインを購入するのはあなたです。でも、いつまでもあなたがただの消費者のままなら、そのビジネスは成功しないと思います。そうならないためにも、まずは徹底的にお客様目線を叩き込んで「なんとなく」から脱出する努力を始めると良いと思いますよ。
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WISDOM
パーソナルスタイリストのためのビジネススクール
「なんとなく」から「はっきり」へ。
答えられる自分になる
「なんとなく」デザインを選んでしまうあなたが「はっきり」と答えられるようになるには3つの方法があります。
- お客様目線で判断する
- 場面に合ったデザインの良し悪しを知る
- 自分自身の状態を客観的に見る
1、お客様目線で判断する
これは、一番素早く「なんとなく」という状態から抜け出せる方法です。つまり、徹底的にお客様目線を学ぶこと。
お客様がどのような状態で、お客様がどのような心理状態の時に購入してくれるのか?を明確にすると、なぜそのデザインが良いのか。という判断ができる様になります。
そもそもの話ですが、これがあなたの肚に落ちていなくては、もしあなたが素晴らしいビジネスを始めたとしても、昨今のように時代の流れが早い場合に変化させることができなくて、すぐに潰してしまうことになるので、しっかりと身につけておくと良いことです。
起業した人が3年未満で失敗してしまう大半の理由は、経営者がこの『お客様目線』を持っていないことが原因だと思っています。
2、場面に合ったデザインの良し悪しを知る
少し遠回りな方法ですが、どんな場面にはどんなデザインが適しているか?を知ることです。
どんなに素敵なチラシを作っても、お客様に購入していただけないチラシがあります。ポストにも毎日大量のチラシが届くと思いますし、インターネット上でも様々なチラシを見ることができます。
でも『どれがいいデザインか?』の判断はできても、『どんな場面で有効的なデザインか?』を判断できる人は少ないです。
自分で良いデザインと悪いデザインを判断できるようになりたい場合「大企業が使っているデザイン」と「中小企業や起業の時に使うデザイン」の違いを答えられるように訓練してみると良いと思っています。「なぜ購入したくなるか?」を言葉にしてみると、その違いに気づくことができると思います。
違いを探し始めると、写真の選び方やキャッチコピー、メッセージについて「なぜこれを選んだのだろう?」という疑問が湧いてくると思いますよ。
デザインが綺麗か汚いかの判断をできる経営者はいても、売るためのデザインについて答えられる経営者は少ないので、これができる様になると、ビジネスを始める時に、特徴を上手く引き出せたり、競合他社との差を作るのが上手になると思います。
ビジネスで使うデザインの良し悪しを知りたい方は、この講座をご利用ください。
3、自分自身の状態を客観的に見る
最後は、もしかしたら、、、ですが、あなたが自意識過剰の状態になっているかもしれないということです。
ビジネスを始める時には、冷静な判断ができなくてはいけません。でも、あなたが思い描いているビジネスの将来性に、ただただあなたがワクワクドキドキしているだけの可能性があります。
お客様が勝手に増える想像をしていたり、すごい売上げを想像していたり、あなた自身が有名人になる姿を想像していたり。これらに当てはまっていたら、すでにあなたは自意識過剰の状態です。
そこから抜け出すには、地域の状況(地域で流行っているものや、地域が力を入れていることや競合他社が何をやっているか)を調査したり、お客様の状況(どんな物を欲している人が多いか など)を調査したり、お客様の状態(どのような価値にお金を支払うか)について目を向けてみてください。つまり、冷静に判断できる様な情報を集めてみて欲しいのです。
その情報を元に「お客様が喜んでお金を払ってくれるにはどうしたらいいか?」という答えを導き出すと冷静な判断で、デザインについて判断ができる様になると思います。
お客様の情報を多く出せるようになれば、デザイナーからも『なぜこのデザインを提案したのか?』について話ができるようになると思います。
「なんとなく」じゃなく「本気」で投資する
上記3つ以外にも、あなたの本気度が足りなくて選べない。という状況があります。その場合は、自分にしっかりと投資すると良いでしょう。
「なんとなく」でビジネスを始めてしまう人の特徴としては、自分が得をしたいだけで始めている場合が多いため、物や他人に責任を押し付けたい気持ちがあるから「なんとなく」を選んでしまいます。
その本質には『不安』という感情があるだけだと思いますが、だからこそ、本気で自己投資を始めてみてはどうかと思います。本気の自己投資というのは、自分自身に厳しくする事です。
- 時間制限を設ける
- デザインなどへの投資額を上げる
- お客様の声を集める
など。これらができない人の場合は、単純に儲けに対して『甘えたい』だけです。正直、それを購入するお客様にすごく失礼だから、すぐにやめてもらいたい。でも、そんな甘えに勝ちたい。と思っている方もいるかもしれないので、その方法をお伝えしておきます。
その方法とは、不安要素を打ち消すための行動を始めるだけ。それだけで、簡単にあなたの不安は消えます。つまり自分自身で責任を取れる行動をするだけ。簡単でしょ。
ごく稀に「1年後に起業します。」とか「今はお金がないので。」という方がいます。このような方は「売れるかわからない。」という不安を抱えているからだと思います。こんな方も正直言うと、何を始めてもうまくいきません。その理由は
- 投資を抑えることが中心になる。
- 無料でなんとかしようとする。
- でもいいデザインのものが欲しい。
と考えてしまっているから。自分が損をしないことを中心に考えている状態では、お客様を喜ばせることはできません。ですから、自立も独立も起業もムリなんです。
あなたのビジネスをあなたが売れなくしているだけなんですよ。
デザインは、商品を売るための手段の一つで、しっかりとビジネスが構築されていれば、ぶっちゃけどんなデザインでも売れます。実際にデザインを使わなくても、無料のブログやsnsを使って売れている人だっているんですからね。もし、そんな人がデザインを使えば、数倍、数十倍、数百倍売れますよ。
つまり、最初に商品を売るのはデザインじゃなくあなただということを意識するべきです。あなたらしく働くことが許され始めた時代ですから、まずは、あなたができる最大の本気を出しましょう。
最後に。。。
早く売れるようになる一番の近道は、あなた自身がお客様の声を集めること
「なんとなく」が生まれてしまうのは、お客様が求めているものをあなたが理解できていないからです。自分のビジネスに本気で向き合えていると感じる時は、お客様の姿(心理と行動)を意識しなくてもわかっている状態のことです。すると『なんとなく判断していた自分』や『なんとなくビジネスをやっている自分』が恥ずかしくなる。と思いますよ。
サブファイ ブランディング パートナー
info@subphy.com
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