ブランディングの鍵は[改善、改良]

ブランディングの鍵

デザインをしたら、すぐに効果が現れることはそんなに多く起こりません。デザインは、あくまでも長期的な投資です。そのため、短期的な効果を求める場合には、マーケティング(戦略的な行動)が必須です。

デザイン戦略を例に挙げるとするならば、個人的にはSHISEIDOが素晴らしいと思いますが、中小企業が簡単にデザイン戦略を立てられるほどの投資はできません。それはSHISEIDOでは、社内にデザイン部を作られていますので、これまでの年数を想像すると投資額は莫大なものだということは容易に想像できます。

多くの企業は、いきなりそこまでを目指すことはできませんが、それでも、ある程度デザインされたものを準備することは必要な時代です。効果的にデザインを利用するためにも、戦略的にデザインを使うことをお勧めします。


戦略が組み立てられないという方へ

戦略を立てることが難しい方は、戦略よりも大事な事を記載しておきますので、まずは以下の2つのことに集中してみてください。

  1. お客様の声をもらう
  2. 声に基いて商品やサービスの改善と改良をする

お客様の声を商品に反映させるだけで、商品価値は上がります。

いきなり完璧なものを作ろうとするのは、リスクが高く、効率が悪いと知っておいてもらいたいと思います。時代も変われば、お客様の好みも流行も変わります。完璧なものを1つ作ることよりも、時代やお客様に合わせて修正していくことが、企業として正しい戦略だと考えます。

このように使うことができれば、多少のリスクはありますが、最初から完璧なものを追求するリスクを考えれば、その投資額はかなり少額です。また、社内のデザイン用に社員を雇うことになれば、社員に給料を払い続けなくてはいけませんから、最低でも年間300万円くらいを使うことになります。その金額を考えたら、年間で300万円の外部投資をする方が、絶対に効果は高いです。

これらのことを想定すると、デザインに対しての投資は、大企業のように、いきなり完璧を求めることより、中小企業は、身動きの良さをウリにしたデザインをベースに、常にお客様の声をもらえる環境を整え、それに沿った改善と改良ができるような戦略を練ることが得策でしょう。


完璧のリスク

1度に完璧を目指すことで、そのリスクはとても高くなります。

  • 完璧にするまでに時間がかかる ・・・・ 同様に費用がかかる
  • 途中で正解がわからなくなる ・・・・・ 誰の意見が正しいのかわからなくなる
  • 伝えたいことだけに偏る ・・・・・・・ お客様が求めていないものができる場合がある
  • なかなかお客様の手に届かない ・・・・ 売上げが先延ばしになる

これらのリスクに耐えうる資金があるのでしたら問題ありませんが、多くの中小企業はそうではないと思います。では大手企業はどうなの?という点ですが、大企業では、多くの費用を使い人材と優秀な外部を使ってこれらの行動をやりますから、十分な成果が得られるのです。

デザインでも製造物でも、完璧なものにするためには、以下のことをすべて行わなくてはいけません。

  • 企画
  • 試作
  • 検証(テストマーケティング)
  • 改良
  • 実装

また上記の内容の中で、最も大事なことは、実装する前までの行動(企画/試作/検証/改良)です。つまり、何度もテストマーケティングを行い、お客様が今求めているものを作れなくては、完璧なものはできません。問題解決能力や課題解決能力の高いメンバーが10人以上揃っていれば、これらを一気に行うことはできるかもしれません。ですが、中小企業のマンパワーには限界がありますし資金にも限界があります。

それらに立ち向かうには、とにかくお客様の声を拾いながら細かく改善と改良を続けていくことです。良いデザインは、良い問題や良い課題を見つけることから生まれます。その問題や課題を見つけるためには、お客様の声が一番素早く良い問題に辿り着くのです。

また完璧なものというのは、改善・改良できないため、ピーク(流行り)が来てしまうとその時点で終わりを迎えます。中小企業で資金もなく社員も少ないのであれば、尚更、お客様の声を拾える仕組みや行動に力を入れられるような戦略を整えましょう。


改善と改良の上手な企業様の事例

私のパートナー企業の中でも、改善と改良が上手な企業様もいらっしゃいます。これまで様々な制作物に関わらせていただきましたが、期間もコストも格段に安くすることに成功しています。この度のブース出展においても、わかりやすく改善と改良が行われましたので、ぜひ参考にしてください。

MESSE NAGOYA 2017
MESSE NAGOYA 2018
2017
2018
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この写真を見ただけでは、すぐに違いはわからないかもしれませんが、昨年(2017年)と今年(2018年)のメッセナゴヤに出展されたブースの違いです。昨年は、とにかくビジネス向けのサービス提案に力を入れて制作を進めていました。今年は、昨年の反応を元にブースポスターを改良しました。

これらは、私が関わらせていただいたチラシとポスターです。

*上記写真は2017年のメッセナゴヤの風景です。

カラフルな色味のポスターが揃い、なかなかの評判でしたが、ブースを出展したことにより、いくつかの改善点、改良点が見つかりました。そこで2018年は、2ブースを借りて、新しくポスターも作り、ポスターサイズもすべて一回り大きくしました。

大手企業のように、独自の立て付けを行うほど資金はかけられませんが、それでも十分なアピールができたと思います。その他にも、スタッフに対する細い改良点(指示)があったようです。今年のブースには、社長も企画営業の担当の方もかなりご満足されていました。

  • このように、1度やってみること。(試作、検証)
  • その成果を元に、問題と課題を洗い出すこと。(問題定義)
  • 改善と改良を行うこと。(実装、実践)

これは、最近のビジネス用語を使うとデザイン思考に基づいています。古くから使われているビジネス手法としては、PDCAが近いです。これらは、各種デザインを制作する際も同じです。社長が言うこと、閃くことが日によって違うのも、お客様の視点を反復しているから。それでも、お客様の声に基いてすべてが回っていたら、改善と改良はスムーズです。

より良いデザイン制作のためにも、より良いブランディングのためにも、お客様の声に力を入れていただきたいと思います。


改善・改良のためのブレストセミナーも行っています。

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